いきみ方を助産師さんが教えてくれる。
そう、そう、その調子
上手ですよ!
どんな状況でも褒められると調子にのるタイプなので、調子にのりいきむ。
そして、この苦しみを早く終わらせたいのでさらに力がはいる。
助産師さんが一人だったのに、気づくとにわかに、人数が、どやどやと増えていた。
医師もいるらしい。
というのも、私は苦しくて目を閉じていたので、そういった気配を感じたのだった。
古賀さん、目を開けて!
赤ちゃんの頭が見えてますよ!
と声をかけられる。
目を開けて、下を見ようとしたけれど、自分のお腹が邪魔して見えない(T_T)
次のいきみで出てきますよ!
と言われ
懇親の力を入れた。
そのとき、夫のことを思った。
そして、これからの新しい私たち家族のこと。
一緒に最高の人生を歩もうね!
最高の家族になろうね!と。
気づいたら、元気な産声が聞こえ、股間を見ると、活きのいい魚のように、手や足をばたつかせる我が子の赤い姿が見えた。
びっくりした。
自分が哺乳類なんだと実感した。
胸元に、一瞬、我が子をおかれ、なんともいえない気分に。
そして、一時して、きれいになった我が子を隣におかれ、初めてマジマジと我が子の姿を見る。
大きな目で私を見つめ、手を舌でペロペロなめる姿を見て、一気に愛しさが込み上げた。
始めまして。
私が、お母さんだよ。
と、べたな声かけをした。
陣痛が始まって、約12時間。
初産にしては、早かったねと医師や助産師さんに言われる。
続く
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