みなさま、こんばんは
今日は、生徒を泣かせてしまいました・・・
面接の練習で、その生徒は志望する大学への志望理由、そして自己PRが、うまく言えない。
しかも、面接は3日後・・・
テスト対策も進んでいないという。
私は、
「本気でここを受ける気あるの?自分で選んだんでしょ?受験はそんなに甘くないよ!」
(人に言いたいことは、自分に言いたいことでもあるので、思い当たりアリアリですが)
彼女は目に涙を浮かべ始めました。
「実は、担任の先生にも、もっと厳しく言われたんです。突っ込まれれば、突っ込まれるほど何も言えない。」
私は彼女が、自分の気持ちを自分でちゃんと見ていないことに気づき、言いました。
「あのね、これは受験だけじゃなくて、人生全般について言えることだけど、自分の気持ちを押し殺していると、だんだん、本当に自分がわからなくなるよ。」
すると、彼女は心の中の弱いところを突かれたかのように、泣きはじめました。
きれいな肌に、拭っても拭っても、つたわる涙
若いと、涙さえ美しく見える
「私は、人に意見を言うのが怖いんです。自分が意見さえ言わなかったら、丸くおさまるし、自分も楽だから。本当は、ここの高校も、そして大学も将来の夢も、親が進めたからというだけなんです。
小さいころだって、七夕に書くのは、みんなが書いているのを見て、自分ではなりたいものがなかったから、とりあえずみんなの夢を自分も真似して書くような子だったんです。
友達と、どっちのレストランで食べるとか決める時も、結局自分の意見は言わずに、みんなに合わせてしまいます。」
私は言いました。
「意見を言うことイコールケンカになるではないよ。むしろ尊敬されるよ。日本のサービスが行き届いているのも、みんなの意見を尊重して、サービスにとりいれているからでしょ?
みんなに合わせることは協調性があって、いいことだけど、いきすぎはよくないよ。
いきすぎて、自分の意見は最初から無視したままで、みんなを受け入れていたから、自分がだんだん、傷ついていくの。」
その生徒は言いました。
「私は、自分だけが楽しんじゃダメだと思うんです。」
私のコンセルジュ魂に火が付きました
「じゃあさ、ここに、デブでハゲの男性がいるとする。でも彼はそんなことは、ちっとも気にしてないし、すごくそういう自分を楽しんでるの。自分の意見ももちろん、ちゃんと言うしね。で、イケメンで背も高い男性がいる。でも、彼はすごーくネクラでネガティブで、自分の意見も言わない。デート中も、君の行きたいところならどこでもいいよ、っていうような人。
さあ、どっちがいいかしら?」
即答で
「デブ」
(笑)
私は続けました。
「ネ?やっぱり明るくて楽しそうな人と付き合いたいよね?人はね、自分で楽しんでいる人が好きなの。歌手もまずは自分が楽しんでいるから、ファンはステージの歌手に魅せられるんだよね。だから、まずは自分が楽しまないと。」
彼女は一度、笑って納得しましたが、また泣き始めました。
「私は、こういう風に泣き虫なところもイヤなんです。」
私は、言いました。
「泣くっていいことなんだよ。ストレスが涙とともにでていくよ。ちなみに私も泣き虫(笑)」
彼女は、驚いて、涙と笑顔の混在した顔で言いました。
「実は、こんなこと言ったの、初めてなんです。なんだかスッキリしました。確かに、今までのストレスが流れたようです。」
私は彼女にこう続けました。
「小さなことから始めてみれば?この料理、おいしい、と思ったら、自分においしいって心の中で言う。誰かになんか言われたら、『あ、怒ってるんだ、私』って、いちいち、自分の気持ちを自分の心の中で確認しながら言うの。そう感じたからといって、良い悪いの判断はしないでね。そのうち、徐々に自分が取り戻せるよ。」
受験で、初めて自分に向き合うことになって、今まで自分の気持ちを押し殺していた分、辛くなったのだな、と思いました。
また、私は彼女に言いました。
「自分の能力や意見はたいしたことない、って勝手に決め付けていない?もっとあなたはやれるよ。自分で選んだ大学じゃなくてもいいじゃない。結果的に選んだってことは、あなたにとって、いい大学なんだよ。受かったら、フレッシュな気持ちで新しい自分をスタートさせればいいじゃない。周りの人は、前のあなたを知らないし。」
受験を機に、自分の才能と個性に改めて気づき、そして社会で活躍してほしいと思いました。
自分に向き合うことは、婚活でも同じこと。
自分に向き合うってなかなか、きついんですよね。
周り(相手)に合わせれば、エネルギー出さなくていいからラクだし。
でも、その代償は、自分がだんだんと不明確に、やがて霧に消えていくかのように、誰にもやがて自分にも見えなくなってしまう。
自分を研究し、自分を知りつくして、エネルギー出したほうが、よっぽど人生「楽」しい。
そして、軸を作ったうえで、他人の意見も聞いたり尊重すればいい。
人生は自分のためのステージだから。
私も、彼女のように再スタートだ
今日も最後まで長い文章をお読みくださってありがとうございました
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