※ このストーリー、登場人物は、全てフィクションです。
ストーリーの目的
このストーリーをお読み頂き、ありがとうございます。
私は、長年、結婚したいのに、なかなかできない女性のマインドをサポートしてきました。
しかし、実際は、結婚したいのか、したくないのか、ハッキリと実はまだ決めきれていない方、結婚に勇気がいる方、結婚したいのに男性が苦手な方など、結婚に前向きになれないモヤモヤとした理由をお持ちの方が多いのです。
そのため、結婚するしないは置いといて、そういったモヤモヤの部分を、一旦、フラットにして、そこから、自分が本当はどうしたいのか?を決めたほうが幸せな人生につながります。
悩みの渦中にいるときは、モヤモヤを言語化できず、また誰にどう相談してよいかもわからないものです。
でも、人のことはよく見えるもの。
だから、生き方に悩むアラフォーの主人公、真知子を通して、あなたのモヤモヤが何か、そして本当の気持ちに気づいて頂きたくて、このストーリーを作成しました。
ご愛読頂ければ幸いです。
事務所に戻ってきた私は、例の隣の、「川口さん」に軽く会釈をして、自分の席に座った。
実は彼女は、私と同い年。
3人の子持ちで、所帯じみて、私よりずっと老けて見える。
去年、3人目の産休をとったあと復帰した。
川口さんが申し訳なさそうに私を見たのは知っていた。
川口さん
「あ、あの…」
真知子
「もしかして…?」
川口さん
「はい…。ごめんなさい、また息子が熱を出してしまって、今から保育園にお迎えに行かなければなりません。
引き継ぎの分は、こちらにまとめておきましたので、お願いできませんか?
本当に毎回、申し訳ありません。」
小さな川口さんが一層、小さくなった。
社員の少ないこの会社。
いつだって、彼女の尻拭いは、この私だ。
よりによって、タカシに会う予定の日に。
しかも、今日は2人が出会った記念日なのに。
もしかしたら、があるかもしれないのに!
悔しい気持ちを押し殺して、笑顔で私は言った。
真知子
「川口さん、大丈夫ですよ。
やっておきますよ。」
川口さんは、ホッとした表情を浮かべ、帰り支度の済んだバックを右肩にヒョイとかけ、
私に深々とお辞儀した。
「本当に、毎回、ごめんなさい…。」
真知子
「いえ、いえ、いいんです。
それより、急いでください!」
私は、川口さんの肩を押した。
川口さんが、再度、私にお辞儀をして、事務所のドアを開けてバタバタと階段を降りていく音を私は、立ったまま聞いていた。
いつだって、見送るのは私だ。
こうやって取り残されるのかな。
一抹の寂しさは感じるものの、川口さんというモデルが、結婚の現実を見せてくれる度、私の結婚願望は、引っ込む。
まるで、カタツムリのように。
結婚して幸せなのは新婚まで。
子供ができたら、自由はなくなるのだ。
それが結婚の現実。
私は、その思いを重ねる度に、結婚しない生き方を選んでいる。
女性は結婚するというメジャーな生き方から、別に何かのポリシーとかキャリアがあるわけでもなく、ただただ、不安から、私はマイナーな生き方に突入しているのだ。
その先にある暗闇を感じながらも、やめられなかった。
どうやめていいかもわからなかった。
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「結婚したいかどうかわからない!」アラフォーから始める自分の人生を決めて幸せに生きるための法則
続く